結論:1万円前後で買えるLinux系の中華ゲーム機は、中のチップ(SoC)がほぼ同じなので、性能ではなく「形」と「画面の比率」で選びます。迷ったら、縦型の「RG35XX Pro」(約1万円)か、閉じて持ち歩ける「RG35XXSP」(約1.2万円)のどちらかにすれば外しません。横持ちで遊ぶなら「RG35XX H」、ゲームボーイアドバンス中心なら3:2画面の「RG34XXSP」、ゲームボーイ中心なら正方形画面の「RG CubeXX」が向いています。
この価格帯はAnbernic(Amazonでは多くが「Whatsko」名義)の兄弟機が10機種近く並んでいて、商品名も似ているため、どれも同じに見えます。この記事では、2026年に入って新しく出た「RG 35」と、10月に再販が始まった「RG351V」も含めて、いま買える機種を形ごとに分け、それぞれ1台に絞っています。スペックはANBERNIC公式ストアの製品ページ、価格と在庫はAmazon.co.jpの商品ページで確認しました(確認日:2026年10月24日)。
早見表(2026年10月24日時点・価格はAmazon.co.jp)
| 形 | おすすめ | 画面 | Amazon価格 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| 縦型(ゲームボーイ型) | RG35XX Pro | 3.5インチ 640×480(4:3) | ¥9,999 | 最初の1台。H700機で最安 |
| 縦型・最安 | RG 35 | 3.5インチ 640×480(4:3) | ¥7,599 | とにかく安く。Wi-Fiは要らない |
| 横型 | RG35XX H | 3.5インチ 640×480(4:3) | ¥11,999 | スーファミ・PS1を横持ちで |
| 横型・大画面 | RG40XX H | 4.0インチ 640×480(4:3) | ¥12,349 | 同じ横型で画面を大きく |
| 折りたたみ | RG35XXSP | 3.5インチ 640×480(4:3) | ¥11,999 | ポケットに入れて持ち歩く。閉じればスリープ |
| 折りたたみ・GBA向き | RG34XXSP | 3.4インチ 720×480(3:2) | ¥12,999 | ゲームボーイアドバンスが中心 |
| 正方形 | RG CubeXX | 3.95インチ 720×720(1:1) | ¥11,999 | ゲームボーイ(白黒・カラー)が中心 |
| 縦型・大画面 | RG40XXV | 4.0インチ 640×480(4:3) | ¥12,999 | 縦型で文字を大きく見たい |
まず候補にしてよい2台はこちらです。
この記事は「どれを買うか」だけを扱います。AndroidとLinuxの違いを含めた中華ゲーム機全体の比較は中華ゲーム機どれを買う?徹底比較、買ったあとの初期設定はRG35XX Hの初期設定ガイドにまとめています。
1万円台のLinux機は「中身がほぼ同じ」だから形で選ぶ

この価格帯のAnbernic機は、ほとんどがAllwinner H700というSoCを積んでいます。公式ストアのスペック表で見ると、RG35XX Pro・RG35XX H・RG40XX H・RG35XXSP・RG34XXSP・RG CubeXX・RG40XXVの7機種はすべて「H700(Cortex-A53 4コア 1.5GHz)+Mali-G31 MP2+メモリ1GB」で、OSも同じLinux(64bit)です。違うのは形・画面・電池・Wi-Fiの有無だけで、同じソフトなら動き方はほぼ変わりません。
遊べる範囲は、ファミコン・スーファミ・メガドライブ・PCエンジン・ゲームボーイ系・PS1が中心です。N64・ドリームキャスト・PSPはソフトを選べば動く程度で、PS2・ゲームキューブは対象外と考えてください。PS2まで遊びたいなら、この価格帯ではなくAndroid機を選ぶ必要があります(記事の最後で触れます)。
例外が2つあります。新しく出た「RG 35」と、再販された「RG351V」はH700ではなくRockchip RK3326を積んだ別系統の機種です。性能の上下はメーカーが示していないので、この記事では断定しません。選ぶときに効いてくる違いは、むしろWi-Fiとテレビ出力の有無のほうです(後で説明します)。
画面の比率で「得意な機種」が変わる
形の次に見るのが画面の解像度です。昔のゲーム機の画面をきれいに映せるかは、解像度がゲーム機の映像のちょうど整数倍になるかで決まります。
| 画面 | 該当する機種 | きれいに収まるゲーム機 |
|---|---|---|
| 640×480(4:3) | RG35XX Pro/RG 35/RG35XX H/RG40XX H/RG35XXSP/RG40XXV | スーファミ(256×224)は2倍、PS1(320×240)も2倍でぴったり。テレビ向けのゲーム機全般 |
| 720×480(3:2) | RG34XXSP | ゲームボーイアドバンス(240×160)がちょうど3倍で画面いっぱい |
| 720×720(1:1) | RG CubeXX | ゲームボーイ(160×144)が4倍で大きく、GBAも3倍(720×480)で収まる |
640×480の画面でGBAを映すと、2倍では小さく、画面いっぱいにすると2.67倍という半端な倍率になって線がにじみます。GBAを一番遊ぶならRG34XXSPかRG CubeXX、それ以外なら640×480の機種と覚えておけば、画面で後悔することはありません。
縦型(ゲームボーイ型):最初の1台ならRG35XX Pro

縦型は、ゲームボーイと同じ持ち方をする一番定番の形です。候補は3台あります。
| RG35XX Pro | RG 35 | Miyoo Mini Plus | |
|---|---|---|---|
| SoC | H700 | RK3326 | SigmaStar SSD202D |
| 画面 | 3.5インチ 640×480 | 3.5インチ 640×480 | 3.5インチ |
| テレビ出力 | あり | 記載なし | — |
| Wi-Fi/Bluetooth | 内蔵(Wi-Fi 5/BT 4.2) | 内蔵なし(外付けWi-Fiモジュール対応) | Wi-Fi内蔵 |
| 電池 | 3200mAh(公称7時間) | 3200mAh(公称7時間) | 3000mAh |
| Amazon価格 | ¥9,999 | ¥7,599 | ¥10,399 |
おすすめはRG35XX Proです。今回比べたH700機の中で一番安く、Wi-Fi 5とBluetooth 4.2を内蔵し、テレビへの出力にも対応しています。安いからといって削られている部分がないのが、最初の1台に向いている理由です。
RG 35は2026年8月に公式ストアに追加された新機種で、今回比べた中で最安です。そのぶん、Wi-Fiが内蔵されていない(外付けモジュールで対応)、公式スペックと販売ページにテレビ出力の記載がない、付属カードの容量表記が32GBと、削られている部分があります。「ファミコンやゲームボーイを手元で遊べればいい」という人向けです。
Miyoo Mini Plusは、本体の作りと画面の質で根強い人気がある機種です。ただし中身はH700機より古い世代のSoCで、PS1までが守備範囲です。カスタムOSの「Onion OS」で遊ぶ前提の機種なので、選ぶならMiyoo Mini Plusの初期設定ガイドも合わせて見てください。販売ページによっては中身の違う新しい版が並んでいることがあるので、買う前にSoCの表記を確かめてください。
横型:横持ちで遊ぶならRG35XX H

横型は、スーファミやPS1のコントローラーに近い持ち方になる形です。肩のボタン(L・R)が押しやすく、アクションや格闘ゲームに向いています。
| RG35XX H | RG40XX H | |
|---|---|---|
| 画面 | 3.5インチ 640×480 | 4.0インチ 640×480 |
| スティック | — | RGBライト付き |
| 電池 | 3300mAh | 3200mAh(公称6時間) |
| テレビ出力 | あり | あり |
| Amazon価格 | ¥11,999 | ¥12,349 |
おすすめはRG35XX Hです。この価格帯の横型では一番長く売れていて、カスタムOSや設定の情報が日本語でも見つけやすいのが強みです。当ブログでも初期設定の手順を写真つきで解説しています。
RG40XX Hは、同じ横型で画面を4.0インチに広げたモデルです。解像度は同じ640×480なので、細かさは変わらず、映る大きさだけが大きくなります。差額は数百円なので、手が大きい人や、文字の多いRPGを遊ぶ人はこちらでも構いません。
折りたたみ:持ち歩くならRG35XXSP、GBA中心ならRG34XXSP

折りたたみ型は、ゲームボーイアドバンスSPと同じ形です。閉じれば画面に傷が付かず、ポケットやかばんにそのまま入れられます。どちらの機種も、ふたを閉じると磁石とセンサーでスリープに入る仕組みが付いています(公式スペックの「Hall magnetic switch」)。
| RG35XXSP | RG34XXSP | |
|---|---|---|
| 画面 | 3.5インチ 640×480(4:3) | 3.4インチ 720×480(3:2) |
| 電池 | 3300mAh(公称8時間) | 3300mAh(公称6時間) |
| 本体サイズ | 8.5×8.9×2.7cm・192g | — |
| アナログスティック | — | 2本 |
| Amazon価格 | ¥11,999 | ¥12,999 |
持ち歩き用の1台ならRG35XXSPです。公称の電池持ちが8時間と今回の機種で一番長く、閉じた状態の大きさは手のひらに収まります。画面は4:3なので、スーファミやPS1もきれいに映ります。
ゲームボーイアドバンスを中心に遊ぶならRG34XXSPです。画面が3:2の720×480で、GBAの映像がちょうど3倍の大きさで画面いっぱいに映ります。スティックも2本付いています。逆に、スーファミやPS1は左右に黒い帯が出ます。
正方形と大画面の縦型:RG CubeXXとRG40XXV

ほかの形と比べて得意分野がはっきりしているのがこの2台です。
RG CubeXXは3.95インチ・720×720の正方形画面です。ゲームボーイ(白黒・カラー)の映像を4倍の大きさで映せるので、画面が小さい本物のゲームボーイよりはるかに見やすくなります。GBAも3倍で収まります。電池は3800mAhで、今回の機種の中で最大です。一方、4:3のスーファミやPS1は上下に黒い帯が出ます。
RG40XXVは、縦型のまま画面を4.0インチに広げたモデルです。解像度はRG35XX Proと同じ640×480で、映る大きさが大きくなります。本体は13.9×9.2×2.2cm・216gと、縦型の中では大きめです。スティックにはRGBライトが付いています。
再販されたRG351Vは選ばなくていい
2026年10月16日に、ANBERNIC公式ストアで旧機種「RG351V」の販売が再開されました。SoCはRK3326、画面は3.5インチ640×480、電池は3900mAhです。ただ、公式価格は79.99ドルと、H700を積んだRG35XX Pro(51.99ドル)より高く、Amazon.co.jpでは確認日時点で価格が表示されていませんでした。思い入れがある人以外は、同じ縦型ならRG35XX Proを選んでください。
買う前に確かめる3つのこと

本体を決めたら、注文する前に次の3つを確認してください。
- Wi-Fiが要るか:RG 35は内蔵Wi-Fiがありません。パソコンからWi-Fi経由でファイルを送ったり、ネット対戦をしたりしたいなら、Wi-Fi内蔵の機種を選んでください。
- 技適マーク:無線を使う機器は、日本で使うには技適マークが必要です。販売ページや本体で表示を確認し、表示がない機種では無線機能を使わないでください。詳しくは中華ゲーム機の「買ってはいけない」チェックリストで説明しています。
- 付属のmicroSDカード:この価格帯の機種は、microSDカードが付属して届くことがあります。付属カードにゲームが最初から入っている場合、それを遊ぶのは違法です。中身を使わずに初期化するか、新しいカードに入れ替えてください。遊ぶゲームは、自分で持っているソフトから吸い出したものだけにします。
付属カードは品質のばらつきも大きいので、セーブデータを失いたくなければ、信頼できるメーカーのカードに入れ替えるのが安全です。
カードの選び方はmicroSDカードの選び方、ケースやフィルムなど一緒に揃えるものは中華ゲーム機の周辺機器おすすめ比較にまとめています。
Linux機では足りない人へ:Android機という選択肢

次のどれかに当てはまるなら、1万円台のLinux機ではなく、2万円以上のAndroid機を選んでください。
- PS2・ゲームキューブを遊びたい:H700では動きません。Snapdragon系のAndroid機が必要です。機種の選び方はPS2が快適なAndroid携帯機の比較で解説しています。
- DS・3DSを遊びたい:2画面や大画面の機種が向いています。3DS・DSを遊ぶAndroid携帯機の比較を参照してください。
- N64・ドリームキャスト・PSPをたくさん遊びたい:Linux機では動くソフトが限られます。
逆に、ファミコンからPS1までを遊ぶのが目的なら、Android機を買っても体験はほとんど変わりません。その場合は、この記事の1万円台の機種で十分です。
よくある質問
RG35XX ProとRG35XX Hは中身が同じですか?
公式スペックでは、どちらもH700・メモリ1GB・640×480の3.5インチ画面で、同じソフトなら動き方はほぼ同じです。違うのは形(縦型か横型か)と電池容量(3200mAhと3300mAh)くらいです。持ちやすい方を選んでください。
Whatskoという販売名はAnbernicと別の会社ですか?
Amazon.co.jpでは、Anbernic機の多くが「Whatsko」の名前で、「Whatsko日本公式ストア」という販売者から出品されています。今回確認したAnbernic機8機種のうち6機種がこの販売者でした。RG34XXSPなど一部は別の販売者の出品なので、保証の窓口が違う点に注意してください。
カスタムOSは入れたほうがいいですか?
最初は付属のOSのままで遊べます。慣れてきて、セーブの扱いや画面の設定をもっと細かく変えたくなったら検討してください。RG35XX Hでの手順は初期設定ガイドで説明しています。
まとめ:形を決めれば1台に絞れる
- 1万円台のAnbernic機は、ほとんどがH700の兄弟機。性能ではなく形と画面の比率で選ぶ。
- 最初の1台はRG35XX Pro(縦型・¥9,999)。持ち歩くならRG35XXSP(折りたたみ・¥11,999)。
- 横持ちならRG35XX H、GBA中心ならRG34XXSP、ゲームボーイ中心ならRG CubeXX。
- 最安のRG 35(¥7,599)はWi-Fi内蔵なし・スティックなし。再販のRG351Vは今から選ぶ理由が薄い。
- PS2・DS・3DSまで遊ぶならAndroid機へ。
価格は2026年10月24日にAmazon.co.jpで確認したもので、セールや在庫で変わります。購入前に販売ページで最新の価格を確認してください。

































































































































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