結論:RetroArchのチートは、ゲーム中にメニューを開き「クイックメニュー」→「チート」から入れます。コードは「オンラインアップデータ」→「チートを更新」で落とせるデータベースからまとめて読み込めます。ただし読み込んだコードは全部オフの状態で入ります。使うものを[有効]にしたうえで、最後に[変更を適用]を押すまで何も起きません。「チートが反映されない」の大半は、このどちらかが抜けています。
この記事では、RetroArch(最新版1.22.2、2025年11月20日公開)でチートを使う手順を、データベースから読み込む方法とコードを手で入力する方法の2通りで説明します。チートが使えるコアと使えないコア、反映されないときの原因、次回の起動で自動的に読み込ませる設定までまとめました。メニュー名は日本語表示のものです。内容はRetroArch 1.22.2の公開ソースコードと日本語訳ファイル、公式ドキュメント、コアごとの情報ファイルで確認しています(確認日:2026年10月22日)。
この記事の早見表
| 知りたいこと | 答え |
|---|---|
| チート画面の開き方 | ゲーム中にF1(PCの初期設定)→「クイックメニュー」→「チート」 |
| コードの入手 | メインメニュー「オンラインアップデータ」→「チートを更新」 |
| 読み込んだ直後の状態 | 全部オフ。使うものだけ[有効]にする |
| 反映されるタイミング | [変更を適用]を押したとき(初期設定) |
| 複数行のコード | 「+」でつないで1つのチートとして入力する |
| スーファミで使えるコア | Snes9xは対応、bsnesは非対応 |
| 次回も自動で入れる | 「cheats\コア名\ROMのファイル名.cht」に置き、[ゲームの起動時にチートを自動適用]をオン |
RetroArchの初期設定がまだの方は、先にRetroArchのBIOSの置き場所とファイル名で、フォルダの場所とコアの入れ方を確認しておくと迷いません。ROMは自分が持っているカセットから吸い出したものを使う前提です。ネットで配られているROMのダウンロードは違法なので、この記事では扱いません。線引きはゲーム吸い出しは違法?機種別の違法ライン早見表にまとめています。
RetroArchのチート画面はどこにある?出てこないときの2つの理由

チートの画面は、ゲームを起動したあとに開く「クイックメニュー」の中にあります。
- RetroArchでコアとROMを読み込み、ゲームを起動する
- ゲーム中にメニューを開く(PCはF1キーが初期設定。Android・携帯ゲーム機はコントローラーの決められたボタン)
- 「クイックメニュー」→「チート」を選ぶ
開くと、上から次の項目が並びます。
| 項目 | 役割 |
|---|---|
| チート検索を開始または続行 | メモリの値を探して自分でコードを作る(上級者向け) |
| ゲームの起動時にチートを自動適用 | 次回の起動時にゲーム専用のチートを自動で効かせる |
| 切り替え後に適用 | [有効]を切り替えた瞬間に反映させる |
| チートファイルをロード(置換)/(追加) | データベースや保存済みのチートを読み込む |
| ゲーム固有のチートを再ロード | このゲーム専用に保存したチートを読み直す |
| チートファイルに名前を付けて保存 | 今の一覧をファイルに保存する |
| 新しいチートを上部に追加/下部に追加 | コードを手で入力する枠を作る |
| すべてのチートを削除 | 一覧を空にする |
| 変更を適用 | 一覧の内容をゲームに反映する |
その下に「チート #0: 説明」の形で、読み込んだチートが並びます。「チート」の項目自体が見当たらないときは、次の2つを確認してください。
| 出てこない理由 | どうするか |
|---|---|
| ゲームを起動していない | クイックメニューはゲーム中にしか出ない。先にROMを読み込む |
| 表示設定で隠されている | 「設定」→「ユーザーインターフェース」→「メニュー項目の表示/非表示」→「クイックメニュー」の[[チート] を表示]をオン |
最初に「チートを更新」でデータベースを入れる

RetroArchには、有志がまとめたチートコードのデータベースがあります。初期状態では入っていないので、最初に一度だけダウンロードします。
- メインメニューの「オンラインアップデータ」を開く
- 「チートを更新」を選ぶ
- ダウンロードと展開が終わるまで待つ
展開先は「設定」→「ディレクトリ」→「チートファイル」に表示されているフォルダです。Windowsの初期設定では、RetroArch本体(retroarch.exe)と同じ場所の「cheats」フォルダです。中は機種ごとのフォルダに分かれていて、フォルダ名は英語です(スーファミなら「Nintendo – Super Nintendo Entertainment System」)。
主な機種の収録数を数えると、次のとおりでした。ファイル名にJapanと入っているものが日本版のゲーム向けです。
| 機種 | ファイル数 | うち日本版 |
|---|---|---|
| スーパーファミコン | 2,773 | 676 |
| ファミコン | 2,262 | 687 |
| メガドライブ | 2,094 | 271 |
| プレイステーション | 1,961 | 45 |
| NINTENDO64 | 1,345 | 158 |
| ゲームボーイ | 1,496 | 243 |
| ゲームボーイアドバンス | 513 | 16 |
| PCエンジン | 322 | 219 |
| セガサターン | 192 | 5 |
| ニンテンドーDS | 4,204 | 1,135 |
※2026年10月22日時点のlibretro-database(公開リポジトリ)のファイル数を数えたものです。データベース全体は51機種・27,915ファイルでした。
表のとおり、プレイステーションやゲームボーイアドバンスは日本版のファイルがかなり少ないです。遊びたいゲームの日本版が無いときは、北米版のコードは日本版では効かないことが多いので、次の章の「手入力」で日本版用のコードを入れます。
手順①:データベースからチートを読み込んで有効にする

- ゲーム中に「クイックメニュー」→「チート」→[チートファイルをロード(置換)]を選ぶ
- チートファイルのフォルダが開くので、機種のフォルダを選ぶ
- 遊んでいるゲームのファイル(例:「Super Mario World (USA).cht」)を選ぶ
- 一覧に「チート #0: 〜」が並ぶ。使いたいものを選んで開き、[有効]をオンにする
- 前の画面に戻り、[変更を適用]を押す
データベースのファイルは、中身が全部「有効=オフ」で書かれています(スーパーマリオワールドの北米版は336個のチートが入っていて、全部オフでした)。読み込んだだけでは1つも効きません。
[ロード(置換)]は今の一覧を消して入れ替え、[ロード(追加)]は今の一覧の下に足します。自分で入力したチートが一覧にあるときは、消えないように[追加]を使ってください。同時に入れておけるチートは最大100個で、超えると「空きがありません。最大同時チート数は 100 です。」と出ます。
ファイルの選び方で一番大事なのは、ROMと同じ地域・同じ版のファイルを選ぶことです。チートはメモリの決まった場所を書き換える仕組みなので、北米版用のコードを日本版で使うと、効かないか、別の場所を書き換えてゲームがおかしくなります。
手順②:コードを手で入力する(複数行は「+」でつなぐ)

データベースに無いコードや、日本版用のコードは手で入れます。
- 「チート」画面で[新しいチートを下部に追加]を選ぶ
- 一覧の一番下に増えた「チート #N」を開く
- [説明]に分かりやすい名前(例:残機99)を入れる
- [コード]にチートコードを入れる
- [有効]をオンにして前の画面に戻り、[変更を適用]を押す
2行以上で1つになっているコードは、「+」でつないで1つの[コード]欄に入れます。データベースのファイルも、複数行のコードはこの形で書かれています。
| 元のコード | RetroArchへの入力 |
|---|---|
| 7E0DBF63 7E0DC063 |
7E0DBF63+7E0DC063 |
コードの形式はコアごとに読めるものが違います。スーファミのSnes9xの場合、ソースコードで確認できた形式は次のとおりです。
| 形式 | 見た目の例 | Snes9xで |
|---|---|---|
| プロアクションリプレイ | 7E0DBF63(16進数8桁) | 読める |
| ゲームジーニー | DD62-6DAD(4桁-4桁) | 読める |
| アドレス:値 | 7E0DBF:63 | 読める(内部で変換される) |
| ゴールドフィンガー | — | 読めない(対応が削除されている) |
Snes9xは「+」のほか、カンマ・ピリオド・セミコロン・スペースも区切りとして扱います。ハイフンは区切りではない(ゲームジーニーの一部)ので、ゲームジーニーのコードを複数つなぐときは必ず「+」を使ってください。
なお、各チートの[ハンドラ]は初期設定の「エミュレータ」のままにします。「エミュレータ」はコアにコードを渡して処理させる方式で、上のような普通のチートコードはこちらで動きます。「RetroArch」はチート検索で見つけたメモリを直接書き換えるための方式です。
チートが使えるコア・使えないコア

RetroArchのチートは、コアがチートに対応していないと、手順どおりに入れても効きません。各コアの情報ファイル(core-info)に書かれている対応状況は次のとおりです。
| 機種 | チート対応 | チート非対応 |
|---|---|---|
| スーパーファミコン | Snes9x | bsnes |
| ファミコン | Mesen/FCEUmm/Nestopia | — |
| メガドライブ | Genesis Plus GX/PicoDrive | — |
| プレイステーション | Beetle PSX HW/PCSX-ReARMed | — |
| NINTENDO64 | Mupen64Plus-Next | — |
| ゲームボーイアドバンス | mGBA/VBA-M | gpSP |
| ニンテンドーDS | melonDS DS/DeSmuME | — |
| セガサターン | Beetle Saturn/YabaSanshiro | — |
| PSP | — | PPSSPP |
| アーケード | FinalBurn Neo | — |
※2026年10月22日時点のlibretro core-info(公開リポジトリ)の「cheats」の値です。Mesen-S、SwanStation、Gambatte、SameBoy、Beetle PCEなどは情報ファイルに記載がなく、ここでは判定していません。
スーファミで一番多いつまずきは、画質や再現度で選ばれやすいbsnesがチート非対応なことです。チートを使うゲームだけは、コアをSnes9xに切り替えてください。スーファミのコアの違いはスーファミエミュレーターの比較で、Snes9x単体(RetroArchを使わない版)のチートはSnes9xでチートが効かない原因で説明しています。
チートが反映されない・効かないときの原因7つ

上から順に確認すると、早く見つかります。
| # | 原因 | どうするか |
|---|---|---|
| 1 | [変更を適用]を押していない | 初期設定では、押すまで何も反映されない。[有効]を切り替えたあとに毎回押す |
| 2 | [有効]がオフのまま | データベースから読み込んだチートは全部オフ。1つずつ開いてオンにする |
| 3 | コアがチート非対応 | bsnes・gpSP・PPSSPPなど。上の表で対応コアに切り替える |
| 4 | ROMと版・地域が違うコード | 北米版のコードは日本版で効かないことが多い。日本版用のコードを手入力する |
| 5 | コードの形式や区切りが違う | 複数行は「+」でつなぐ。コアが読めない形式(Snes9xならゴールドフィンガー)は使えない |
| 6 | ネットプレイ中・リプレイの録画中 | RetroArchはこの2つの間はチートを受け付けない。終了してから入れる |
| 7 | 次に起動したら消えている | チートは自動では保存されない。次の章の手順で保存し、自動適用をオンにする |
1番目の原因がとにかく多いです。毎回押すのが面倒なら、「チート」画面の[切り替え後に適用]をオンにすると、[有効]を切り替えた瞬間に反映されるようになります。
コードを入れた直後は効いていても、ゲームの場面が変わると効かなくなるものもあります。これはコードの作りの問題で、RetroArchの不具合ではありません。データベースの中に同じ効果で別のコードがあれば、そちらを試してください。
次回も自動で読み込む設定と、チート用のホットキー

RetroArchは、ゲームを読み込むたびにそのゲーム専用のチートファイルを探して読み込みます。置き場所とファイル名は決まっています。
チートファイルのフォルダ\コア名\ROMのファイル名.cht
(例:cheats\Snes9x\Super Mario World (Japan).cht)
- 使いたいチートを一覧にそろえる
- [チートファイルに名前を付けて保存]で保存する
- 保存したファイルを、上の場所とファイル名になるように移動・名前変更する(コア名のフォルダが無ければ作る)
- 「チート」画面の[ゲームの起動時にチートを自動適用]をオンにする
ここで注意したいのが、ファイルが正しい場所にあっても、[ゲームの起動時にチートを自動適用]がオフ(初期設定)だと、読み込まれるだけで効きません。この場合は起動後に「チート」画面を開き、[変更を適用]を押せば効きます。コア名はRetroArchがコアごとに持っている名前(Snes9x、Mesen、Genesis Plus GXなど)で、ROMのファイル名は拡張子を除いた部分です。
ゲーム中にメニューを開かずにチートを切り替えたいときは、ホットキーを割り当てます。「設定」→「入力」→「ホットキー」に[チート(切り替え)][次のチートインデックス][前のチートインデックス]があり、初期設定ではどれも未割り当てです。キーボードならF1のメニューと同じ要領で、空いているキーを割り当ててください。コントローラーで遊ぶ場合は、ボタン数に余裕があるものが便利です。
スマホのRetroArchで遊ぶ場合は、画面のボタンではホットキーを割り当てにくいので、物理コントローラーを付けると操作が楽になります。つなぎ方はAndroidエミュのコントローラー設定で説明しています。
実績のハードコアモード・セーブを壊さないための注意

RetroArchの「実績」機能でハードコアモードを使っている場合、チートを適用すると、そのセッションのハードコアモードが無効になります。画面には「チートが有効化されました。実績ハードコアモードが現在のセッションで無効になりました。」と出ます。ハードコアモードの実績を取りたいゲームでは、チートを使わないでください。
セーブデータを壊さないために、次の3つを守ると安全です。
- チートを入れる前にステートセーブを1つ取っておく。ゲームがおかしくなったら、チートを外してからロードし直せば戻れます。
- ゲーム内のセーブは、チートを外して[変更を適用]を押してから行う。おかしな値が入ったままセーブすると、その状態が残ります。
- 一度にたくさん有効にしない。1つずつ効果を確かめると、どのコードが原因かすぐ分かります。
エミュレーターを使わずに実機のカセットで遊びたい場合は、互換機という手もあります。チートを使う遊び方とは別の楽しみ方ですが、手持ちのカセットをそのまま挿して遊べます。
よくある質問
Q. 「チートを更新」をしても、遊んでいるゲームのファイルがありません。
A. データベースに無いゲームもあります。特にプレイステーションやゲームボーイアドバンスの日本版は少なめです。攻略サイトなどで日本版用のコードを探し、手入力してください。
Q. Android版やRetroid Pocketでも同じ手順ですか?
A. メニューの構成は同じです。違うのはメニューを開く操作と、チートファイルのフォルダの場所です。場所は「設定」→「ディレクトリ」→「チートファイル」で確認できます。Retroid Pocketの初期設定はRetroid Pocketの初期設定ガイドにまとめています。
Q. 入れたチートを全部まとめて外したいです。
A. [すべてのチートを削除]で一覧を空にし、[変更を適用]を押します。外すときも[変更を適用]が必要です。
Q. Snes9x単体のチートファイルはRetroArchで使えますか?
A. ファイルの形式が違うので、そのままでは読み込めません。コードの部分をコピーして、手順②の方法で入力してください。
まとめ
- チートはゲーム中に「クイックメニュー」→「チート」から入れる
- コードは「オンラインアップデータ」→「チートを更新」で入るデータベースから読み込める
- 読み込んだチートは全部オフ。[有効]にして[変更を適用]を押すまで反映されない
- 複数行のコードは「+」でつなぐ。ROMと同じ地域・版のコードを使う
- bsnes・gpSP・PPSSPPはチート非対応。スーファミはSnes9xに切り替える
- 次回も使うなら「cheats\コア名\ROMのファイル名.cht」に保存し、自動適用をオンにする
RetroArchそのものの導入からやり直したい場合はPCでレトロゲームを遊ぶ方法から、スーファミ専用のエミュレーターを使いたい場合はSnes9xの使い方(Windows11)からどうぞ。
※本記事の内容は2026年10月22日時点、RetroArch 1.22.2で確認したものです。今後のバージョンでメニュー名や初期設定が変わる場合があります。













































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