結論:PS2のエミュレーターは、パソコンなら「PCSX2」、Androidなら「ARMSX2」か「NetherSX2」を選べば間違いありません。iPhoneは本命の ARMSX2 が App Store に無く、導入に手間がかかるので、PS2が目的ならパソコンかAndroidをおすすめします。
PS2は、PS1やPSPと違って端末の性能で遊べるかどうかが大きく変わります。先に「どの環境で遊ぶか」を決めて、そのあとでエミュを選ぶと失敗しません。以前の定番だった AetherSX2 は、Google Play からも消えていて、これから入れるものではなくなりました。
版・配布元・対応OSは、各エミュの公式サイト・GitHub・Google Play・App Store で確認しました(確認日:2026年11月6日)。動作の感触については、この記事では実機の測定値を載せていません。
早見表:環境ごとに使うPS2のエミュ(2026年11月6日 確認)
| 環境 | 使うエミュ | 入手先 | 性能の目安 |
|---|---|---|---|
| Windows パソコン | PCSX2 | 公式サイト(無料) | 公式の推奨はCPUのシングルスレッド性能 PassMark 2000以上、メモリ16GB |
| Mac | PCSX2 | 公式サイト(無料) | 公式の推奨は macOS 14〜15。Apple Silicon(Mシリーズ)向けに ARMSX2 もある |
| Android(性能が高い機種) | ARMSX2 | Google Play・GitHub(無料) | 公式の推奨は新しい高性能SoC、メモリ6GB以上、Vulkan対応 |
| Android(性能が低め・Mali GPUの機種) | NetherSX2 Classic | GitHub(無料) | 配布元は Mali や非力な機種に Classic を推奨 |
| Android の携帯ゲーム機 | ARMSX2/NetherSX2 | 上と同じ | Snapdragon 8 Gen 2 の機種が本命 |
| iPhone・iPad | ARMSX2(App Store には無い) | GitHub+サイドロード | iOS 18以降。JITを有効にする準備が必要で、手順は長い |
※PCSX2 の安定版は v2.8.2(2026年9月)。ARMSX2 は 2.9.1(Google Play の最終更新日 2026年10月29日)。NetherSX2 の最新の公開版は 2.2n(2025年12月)。
この記事は「どれを選ぶか」までです。入れたあとの手順は、パソコンならPCSX2の導入手順、AndroidならPS2エミュレータをAndroidで動かす完全ガイドで説明しています。
PS2のエミュは主に5つ|対応OS・BIOS・更新状況で比べる

今から候補に入れる意味があるのは次の5つです。違いが出るのは、動くOS・BIOS(本体の起動プログラム)の要否・今も更新が続いているかです。
| エミュ | 動くOS | BIOS | 更新状況(11月6日確認) | 価格 |
|---|---|---|---|---|
| PCSX2 | Windows・Mac・Linux(Android版なし) | 必要 | 安定版 v2.8.2(2026年9月)。開発版は11月4日にも更新 | 無料 |
| ARMSX2 | Android・iPhone/iPad・Apple Silicon の Mac・ARM版 Linux/Windows | 必要 | 2.9.1(2026年10月28日)。開発版は11月4日にも更新 | 無料 |
| NetherSX2 | Android | 必要 | 公開版は 2.2n(2025年12月25日) | 無料 |
| LRPS2 (RetroArchのコア) |
Windows ほか | 必要 | 更新中(配布サーバーの Windows 版は11月3日付) | 無料 |
| Play! | Windows・Mac・Linux・Android・iPhone ほか | 不要(内蔵) | Google Play 版 0.70 は最終更新 2025年6月2日。GitHub の開発は続いている | 無料 |
それぞれの立ち位置はこうです。
- PCSX2:20年以上続く本家です。公式の互換性リストでは2,500本以上のソフトが検証されています。
- ARMSX2:PCSX2 をもとに、スマホなどのARM系CPU向けに作り直したものです。ARMSX2 の説明によると、本家 PCSX2 の高速実行の仕組み(JIT)は x86-64 のパソコン専用で、そこをARM向けに作ったのが ARMSX2 です。
- NetherSX2:開発が終わった AetherSX2 に手を加えて、設定やゲーム別の修正を更新し続けているものです。GitHub から入れます。
- LRPS2:RetroArch の中で動く PS2 用の部品(コア)です。ほかの機種もまとめて RetroArch で遊んでいる人向けです。Android 向けのファイルも配布サーバーにありますが、この記事では動作を確認していないので、Android では上の2つをおすすめします。
- Play!:BIOS を用意しなくても動くのが特徴です。ただし Google Play の説明自体に「まだ開発中で、すべてのお気に入りのゲームが動くわけではない」という趣旨の警告があります。メインで使うものではなく、試しに触る程度と考えてください。
パソコンで選ぶなら|PCSX2でほぼ決まり

Windows のパソコンなら、PCSX2 を選べば問題ありません。迷う理由があるとすれば、「RetroArch にまとめたいかどうか」だけです。すでに RetroArch でほかの機種を遊んでいて、1つのアプリに揃えたいなら LRPS2 を試す、それ以外は PCSX2 です。
確認すべきなのは自分のパソコンの性能です。PCSX2 の公式の要件は3段階あります。
| 項目 | 最低 | 推奨(Moderate) | 重いソフトまで(Heavy) |
|---|---|---|---|
| OS | Windows 10/macOS 11 | Windows 11/macOS 14〜15 | Windows 11/macOS 14〜15 |
| CPU(シングルスレッド) | PassMark 1500以上・2コア以上 | PassMark 2000以上・4コア以上 | PassMark 2600以上・6コア以上、または Mシリーズ |
| CPUの例 | Core i7-2760QM | Core i7-4790/Ryzen 5 1600 | Core i7-8700K/Ryzen 5 3600X |
| GPUの例 | GeForce GT 720 | GeForce GTX 1650/Radeon RX 570 | GeForce RTX 3050 8GB/Radeon RX 5600 XT |
| メモリ | 8GB | 16GB | 16GB |
公式の説明でも、必要な性能はソフトによって大きく変わるとされています。PS2の性能を限界まで使ったソフトは、推奨を満たすだけのCPUでは苦しいことがあります。まず手持ちのパソコンで入れてみて、遊びたいソフトが重いときに設定を見直すか、買い替えを考える順番で十分です。
安定版と開発版(Nightly)のどちらを入れるかは、最初は安定版で構いません。PCSX2 は開発版がほぼ毎日出ていますが、普通に遊ぶだけなら追いかける必要はありません。
PS2のソフトは L2・R2 やアナログスティックを使うものが多いので、プレステと同じボタン配置のパッドを1つ用意すると割り当てで迷いません。PS5の純正コントローラー(DualSense)が手元にあるなら、それで足ります。
PS2の実機コントローラーが残っているなら、USB変換アダプターでパソコンにつなぐ方法もあります。ただし、変換によっては感圧ボタンが効かないことがあります。感圧ボタンを使うソフトで試すときは確認してください。
Androidで選ぶなら|ARMSX2かNetherSX2を機種で決める

Android には PCSX2 がありません(PCSX2 の公式の対応OSは Windows・Linux・Mac です)。選ぶのは ARMSX2 と NetherSX2 の2つで、どちらも無料です。
| 比べる点 | ARMSX2 | NetherSX2 |
|---|---|---|
| 入手先 | Google Play・GitHub | GitHub(APKを自分で入れる) |
| もとになったもの | PCSX2 | AetherSX2(開発終了) |
| 対応 Android | Android 8.0以降・64bit | 配布元の README に下限の記載なし |
| 更新 | 2.9.1(2026年10月) | 2.2n(2025年12月) |
| 向いている機種 | 新しい高性能SoC・メモリ6GB以上 | Classic は Mali や非力な機種、Patched(4248版)は高性能・Adreno の機種 |
決め方はこうです。
- Snapdragon 8 Gen 2 以上の機種で、新しいものを使いたい:ARMSX2 を先に試します。Google Play から入れられるので、導入も楽です。
- Mali GPU の機種や、数年前の機種:NetherSX2 Classic を先に試します。配布元が「Mali や非力な機種には Classic(3668版)」と案内しています。
- どちらか迷う:無料なので両方入れて、遊びたいソフトで比べるのが一番確実です。同じ機種でもソフトごとに相性が変わります。
ARMSX2 の GitHub では、Android のバージョンごとにAPKが4種類に分かれています。Google Play から入れれば選ぶ必要はありません。なお ARMSX2 公式も、条件を満たしていてもソフトごとの動作は保証しないと書いています。解像度は「ネイティブ(等倍)」から始めるのが公式の案内です。
スマホで遊ぶ場合、PS2のソフトは画面のボタンだけでは操作が苦しいものが多いので、コントローラーがあると快適です。USB-C で直結する一体型なら、Bluetooth の接続や遅延を気にせず使えます。
コントローラーの選び方はスマホ用コントローラーおすすめ比較にまとめています。インストールと描画設定の手順はPS2エミュレータをAndroidで動かす完全ガイド、自分のスマホのSoCでどこまで動くかはAndroidエミュにおすすめの端末を見てください。
携帯ゲーム機で遊ぶなら|Snapdragon 8 Gen 2 の機種が本命

PS2 を携帯機で遊ぶ場合も、エミュの選び方は Android と同じです。先に見るべきなのは機種の SoC です。SFC や PS1 が快適に動く機種でも、PS2 は別物と考えてください。
当サイトの目安は次のとおりです。詳しい理由はPS2が快適なAndroid携帯機の比較で説明しています。PS2の動作をメーカーが保証している機種はないので、ソフトごとの差はあります。
| SoCの目安 | 機種の例 | PS2の目安 | Amazonの価格(11月6日) |
|---|---|---|---|
| Snapdragon 8 Gen 2 | Retroid Pocket 6 | ◎ 安定。本命 | 69,800円(マーケットプレイス) |
| Snapdragon 8 Gen 2 | AYN Odin 2 Portal Pro | ◎ 安定。大画面 | 129,888円(マーケットプレイス) |
| Snapdragon 865 | Retroid Pocket Flip 2(865版) | ○ 重いソフトは解像度1倍で | 40,888円(Amazon Global Store) |
| Dimensity など Mali GPU | ANBERNIC RG557 など | △ 当たり外れがある | – |
Amazon の価格はマーケットプレイスの出品が中心で、公式ストアより高いことがあります。買う前に比較記事の「Amazonと公式ストア、どちらで買うか」を一度読んでください。
PS2 のソフトは1本あたりの容量が大きいので、携帯機で遊ぶなら microSD カードも大きめを選びます。
Windows で動く携帯ゲーミングPCなら PCSX2 が使えます。価格は上がりますが、パソコンと同じ環境で遊べます。詳しくは携帯ゲーミングPCでエミュを遊ぶ選び方を見てください。PS2以外の機種も含めて比べたいなら中華ゲーム機の総合比較があります。
iPhone・iPadで選ぶなら|本命の ARMSX2 は App Store に無い

iPhone と iPad は、PS1 や PSP と事情が違います。PS2 は App Store から入れてすぐ遊べる定番がありません。
ARMSX2 には iPhone・iPad 版がありますが、公式の案内は iOS/iPadOS 18以降で、App Store ではなくサイドロード(自分で署名して入れる方法)です。手順は、デベロッパーモードを有効にし、パソコンを USB でつなぎ、LiveContainer・SideStore・StikDebug を入れて JIT を有効にする流れで、公式の説明でも長いものです。公式は iPhone XR・iPhone SE(2020年)以降を推奨し、重いソフトでは解像度を下げるなどの調整が要るとしています。
App Store で「PS2」を検索すると、PS2 対応をうたうアプリがいくつも出てきます。ただし、当サイトでは動作を確認していません。無料で出ていても課金や広告の条件が別にあることもあるので、評価や説明をよく読んでから判断してください。
ここで1つ注意があります。App Store には 「AetherSX2」という名前のアプリがありますが、説明文によるとエミュレーターではなく「PS2エミュレーションのガイド」です。名前だけで入れないようにしてください。
iPhone しか持っていない人に現実的なのは、PS2 を諦めて PS1 や PSP を遊ぶか、手順を読んで納得したうえで ARMSX2 を試すかのどちらかです。PS1 ならPS1エミュレーターおすすめ比較、PSP ならPSPエミュレーターおすすめ比較で、iPhone で使えるものを紹介しています。
AetherSX2は使える?|これから入れるものではない

結論から言うと、これから新しく入れるものではありません。AetherSX2 は Android の PS2 エミュの定番でしたが、すでに開発が終わっています。11月6日に確認したところ、Google Play の AetherSX2 のページは「見つかりませんでした」と表示され、以前の公式サイト(aethersx2.com)も中身の無いページでした。
Google Play に無いアプリを探すと、配布元の分からない APK サイトにたどり着きます。こうしたサイトから入れるのはおすすめしません。AetherSX2 の流れを引き継ぎたいなら、GitHub で公開されている NetherSX2 を使えば足ります。
すでに AetherSX2 を使っている人が NetherSX2 へ移るときは、配布元の手順どおり、アプリ内の Transfer Data でBIOS・メモリーカード・セーブステート・設定を書き出してから入れ替えます。アンインストールより先に書き出すのがポイントです。
NetherSX2 には Classic(3668版)と Patched(4248版)の2種類があります。配布元の案内は次のとおりです。
- Classic:動作が軽い傾向で、Mali や非力な機種向け。一部のソフトはこちらでしかうまく動きません。
- Patched:描画や不具合の修正が多く入っていて、高性能な機種や Adreno GPU の機種向け。
BIOSとソフトの用意|どの環境でも同じ前提

どのエミュを選んでも、用意するものは同じです。
- BIOS(本体の起動プログラム):PCSX2 と ARMSX2 の公式は、どちらも「自分が正規に持っているPS2本体から吸い出したもの」が必要と明記しています。NetherSX2 と LRPS2 も必要です。例外は内蔵の仕組みで動く Play! だけです。
- ソフト:自分が持っているディスクから、パソコンでイメージを作ります。ネットで配られているゲームのデータを落とすのは違法です。この記事では配布サイトを紹介しません。
- DVDドライブ:PS2 のソフトの多くは DVD です。最近のパソコンには読み取るドライブが付いていないことが多いので、無ければ外付けを用意します。
BIOS の置き場所や登録の手順は、PCSX2の導入手順とAndroidの完全ガイドで説明しています。ここまで読んでAndroidの機種から選びたくなった場合は、PS2が快適なAndroid携帯機の比較へ進んでください。
よくある質問とまとめ

Q. Android 版の PCSX2 はありますか?
公式にはありません。PCSX2 の公式の対応OSは Windows・Linux・Mac です。Android で「PCSX2」を名乗るアプリを探すより、PCSX2 をもとにした ARMSX2 を使ってください。
Q. NetherSX2 と ARMSX2 はどちらが速いですか?
機種とソフトによって変わるので、どちらかに断定できません。当サイトでも測定値は持っていません。両方無料なので、遊びたいソフトで比べるのが確実です。
Q. 古いノートパソコンでも PCSX2 は動きますか?
公式の最低要件(Windows 10、シングルスレッド PassMark 1500以上、メモリ8GB)を満たせば起動の目安にはなりますが、遊べるかはソフトによります。性能が足りないときの設定はPCSX2の導入手順を見てください。
Q. Windows 7 で PCSX2 は使えますか?
現在の公式の要件は Windows 10 以上です。
まとめ:PS2のエミュは、環境ごとに次のように選べば迷いません。
- Windows・Mac:PCSX2 → PCSX2の導入手順
- Android(新しい高性能機):ARMSX2 を先に試す
- Android(Mali・非力な機種):NetherSX2 Classic を先に試す → Androidの完全ガイド
- 携帯ゲーム機:Snapdragon 8 Gen 2 の機種を選ぶ → 携帯機の比較
- iPhone・iPad:ARMSX2 のサイドロードのみ。手間を避けるならパソコンかAndroidで
- AetherSX2:新しく入れない。NetherSX2 へ
ほかの機種のエミュも同じ形式で比べています。PS1ならPS1エミュレーターおすすめ比較、PSPならPSPエミュレーターおすすめ比較から選んでください。














































































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