Perfume東京ドームライブ2025 感想と思い出

その他

 

2025年9月22日、23日のPerfume東京ドームライブに行ってきた。
この感想は絶対に書かねばならない。書き残しておかねばならないと思い、記事にしている。

ライブの感想、Perfumeへの思い出と感謝……いろいろとごちゃごちゃした文章になってしまっているが、Perfumeに対する想いを一旦全部吐き出したいと思う。

2025年9月21日、Perfumeは2025年末をもって活動休止(コールドスリープ)をすると発表した。
Perfumeファンにとってはまさに寝耳に水……いや、いつかはこういう日が来ると感じていながらも、「いやそんな筈はない」とその不安を一生懸命掻き消していたのではないだろうか。
自分も「え!?」と驚きながらも、「その日が来たか」という思いであった。

そして楽しみにしていた東京ドームライブの前日の発表ということもあり、22日、23日のライブは一気に何か別のものになった感覚でもあった。

東京ドームライブの感想

まずは東京ドームのライブの感想を書きたいと思う。
9月22日、9月23日と2日間とも参戦してきたので、それぞれの思い出を書きたいと思う。

9月22日の思い出

アップグレードに当選しアリーナ席でステージとも近い場所であった。
2022年10月30日の Perfume 9th Tour 2022 “PLASMA” 以来のアリーナ席ということで嬉しかった。
三男と参戦してきたのだが、会場の雰囲気としては前日の発表もあり、いつもとは違った会場の雰囲気だと思ったのは自分だけだろうか? どこかザワついた様な感じであった。

18時30分開演予定が15分ほど押し、18時45分に開演。
オープニングは2020年2月のP³ツアーの東京ドームのオープニングと同じ始まりであった。
コロナ禍で中止になった2月26日の公演。自分も参戦予定だった公演であった。本当にコロナを恨んだなぁ。

なんかファンの悔しいやりきれない、あの日に置いてきた気持ちを回収するような演出。
「やっぱりPerfumeってすげぇよ!!」と感動した。

そして5曲ほどあった後にMC。
前日の発表を踏まえたMCであった。しかしファンを不安にさせない内容であった。
解散ではなく活動休止、次へのステップアップのための前向きな活動休止だと心の中で思っていても、やはりどこか不安であった。
そんなファンの気持ちを汲んでのMCであった。信じている。待っている。

そのMCがあったからなのか、会場の雰囲気はそこから和んだように感じた。
和んだというより、いつもの一体感。Perfumeは「ライブが活動のメイン」と常日頃から言っているように、あのライブの空気感は本当にすごい。
スタッフの創り出した空間にPerfume3人が入ることによって完成されるあの一体感。ライブ会場全体が一つの作品になる。
そのいつもの一体感が出ていたように思う。

今回のライブは過去最高に時間があっという間に過ぎ去ったと感じたライブであった。
「え?もう締め?」流石に今回は少し短めか?と思ったのだが……そんなことはなかった。
3時間弱の圧巻のボリューム。それなのに過去一で時間が過ぎ去るのが早かった。最強のライブだったと思う。

そして最後のMC。やはり感動であった。
かしゆかも少し涙ぐんでいた。かしゆかの涙はぐっと来る。 のっちは気丈であった。
そしてあ〜ちゃんの二人との思い出話は良かった。
この3人はずっと一緒なんだなぁと信じることができる内容であった。

気丈なのっちも、あ〜ちゃんの昔話のときにはぐっと来るものがあったようで、涙をこらえている様な表情になっていた。
またPerfumeとして戻ってくることをファンに約束してくれた。

どことなくザワついた感じで始まったライブも、最後の最後にはしっかりといつものような楽しくて幸せな空間にしてくれる。さすがだと思った。

9月23日の思い出

前日すでに演出などは見ているので少し冷静に見られた。
席の場所も前日のアリーナと違って1階席で、少し上から俯瞰する形で全体像が見えたのも良かった。
演出の全貌が見渡せた。円盤は絶対に買う。

前日よりは冷静に客観的に色々と見えたかなぁと。

ネビュラロマンスの完結としての舞台になっていたのだが、どうしても今回の活動休止とリンクする展開であった。
もともと活動休止は計画されていたことなのか?と勘ぐってしまう部分もあった。

「端的に言えば、Perfumeの3人が世界を救って消滅……したかのように思えたが、実は並行宇宙に転生してPerfumeとして活躍していた」って話。
今回の活動休止があり、復帰の匂わせとしてはかなり収まりが良い展開であった。

ただ、解釈として本来ファンに見せたかった内容は「実は今のPerfumeはネビュラロマンス上で語られている並行宇宙のPerfumeなんだよ」というものなのかなとも感じられた。

そしてこの日の最後に、あ〜ちゃんが「まわりの人から活動休止してみたら」と言われたエピソードを話していたのが印象的であった。
やはり周囲はネビュラロマンスで一区切りさせようと、一区切りするための舞台を用意していたのかもしれない。
周囲の優しさなのだと信じたいし、何よりも3人が「必ずパワーアップして復帰する」と言っている。ファンとしては信じて待つしかない。

最後のMCは湿っぽくなるかと思ったが、そこはベテラン3人組。会場を変な空気にせず、明るい希望を持たせるような雰囲気にしてくれた。

一番寂しいと思ったのは帰り道であった。
ライブの家路はいつも「良かったなぁ、次のライブいつだろう、早くやらないかなぁ」とウキウキしながら帰るのだが、今回はそれがなかった。
その瞬間、本当にリアルになった。心に穴があいたようで寂しかった。

Perfumeにハマったきっかけ

自分がPerfumeにハマったのは2010年の秋頃であった。
リーマンショック後で会社の業績も落ち込み、自分の部署の成績も落ち込んでいて大変な時期であった。
部門の責任者をしていたわけだが、精神的にも肉体的にも厳しかった。
会社にも不満や不信感を抱きつつも、なんとか踏ん張っていた頃である。
そんな時、YouTubeで見たPerfumeの動画がなぜか気になった。

Perfumeの存在は「ポリリズム」のヒットで知っていた。
昔懐かしのテクノポップでバズってヒット。当時では最先端のようなスマッシュヒットのグループが出てきたなと認知していた。
ただポリリズム以前はほぼ無名で、自分も知らなかった。
当時の印象は「懐かしさと珍しさの一発もんが出てきたなぁ」程度であった。

しかし一発ものではなかったようで、多くの曲をリリースしメディア露出も増えていった。
テクノポップ自体は好きであったので、どこか気になっていたのだろう。露出していることも認知していた。
それでも「アイドルだし興味ないなぁ」と距離を置いていた。
やはり当時30代後半で、幼稚園児と乳飲み子の二児の父親がアイドルを気にするのは……という意識があったのかもしれない。

だが、追い込まれていた時にPerfumeの動画が目に止まり、関連動画を見まくった。
曲よりもまず3人のパフォーマンスの凄さに引き込まれた。

素人目にもわかるダンスパフォーマンスのレベルの高さ。
キレのあるダンスだけでなく、3人のシンクロが半端ではない。
相当な修練の上に成り立っているのが伝わる。
そして圧巻なのは、それをハイヒールでやってのける凄さである。

その流れで出会った曲が「Dream Fighter」であった。
この曲の歌詞は疲れ切って人間関係に疲弊し、不信感で凝り固まっていた自分の心に突き刺さった。
「最高を求めて終わりのない旅をするのはきっと僕らが生きている証拠だから 現実に打ちのめされ倒れそうになってもきっと前を見て歩く Dream Fighter」
ぶっ刺さりであった。今でも涙が出るくらい好きな曲である。
今自分がいるのはこの曲のおかげである。大袈裟ではなく本当に励まされた。

そこからPerfumeの成り立ちを調べた。
年齢の割に下積みが長く、苦労を重ねてヒットを掴み実力で這い上がってきたことを知った。
そのバックボーンが「Dream Fighter」をさらに神曲へと押し上げている。

38歳のオッサンが10代のパフォーマーに励まされ「自分を信じて頑張ろう」と背中を押された。
そんな曲である。

これで完全にハマった。Perfumeの虜である。
ファンクラブにも入り、2012年のJPNツアーからライブ参戦。
気づけば15年。長い。
Perfumeの3人も、いつの間にか自分がハマった頃の年齢と同じくらいになっていた。

これから

信じて待つ。
そして3人がどんな形にせよ幸せに生きていくことを願う。

Perfumeというユニットは永遠である。
ファンとして一番願うことは、彼女ら3人がしっかりと幸せで最善の人生を歩んでくれることである。
その道が「復帰」へと続いていたら、ファンとして心の底から「おかえりなさい」と言えると思う。

Perfumeの3人、そして関係者の皆様の人生に幸多からんことを!

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