マインドシーカー・・・みなさんご存じでしょうか?
クソゲーマニアの方ならご存じかもしれません。
超能力開発ソフトと銘打って、あの天下のナムコ様がファミリーコンピューター向けソフトとして発売したゲームです。あの清田益章氏監修とかなり気合の入ったソフトですね。
こちらの動画もアップしたのでよろしければ見ていただければ。
ご存じの方は当時を思い出しながら、知らない人はこのゲームの凄みを感じていただければと思います。
Mr.マリック氏が再燃させた超能力ブーム
さてさて、このソフトが発売された1989年と言えば、第2次超能力ブームと言っても良い程の超能力ブームでした。1988年にMr.マリック氏がハンドパワーと称して超魔術の特番が日本テレビで組まれていて、あれは手品か魔術か超能力か!?なんて騒がれていました。
たしかに500円玉がコップの底を抜けて外に出したり、瓶の中に入っているものを手を触れず壊したりなどなど、それらが大勢の目の前カメラの前で行われると言うのは衝撃的でしたね。
Mr.マリック氏自身は超能力と言う表現はせず「ハンドパワー」と称していた訳ですが(これは超能力と言うとウソになってしまうからだと思います)、この超常現象ともいえる超魔術ブーム便乗する形で、第1次超能力ブームが過ぎ去ったあとに細々と活動していた、超能力カルト業界が動き出します。
この頃、Mr.マリック氏の超魔術のレパートリーの中には「スプーン曲げ」があり、超能力を想起させるものだったんですよね。なのでより一層、超能力なカルトな業界な人達も動きやすかったのだと思います。
そんな時代背景の中、生まれたのがマインドシーカーな訳です。
ブームに乗った商法という感じが凄いしますよね。
しかし、実際はそうではなかったんです・・・
大学の超能力実験に基づいたガチなゲーム
当時は超能力に目覚めるかも・・・大きな力が使えるとまではいかなくても、何かちょっとした不思議なことぐらいはできるようなるかも。なんて淡い期待を抱いていましたが、結局最終試練を超えられずゲームは投げ捨てられる事に。
マインドシーカーを発売日に購入して超能力を信じてゲームをやっていた事は私の黒歴史となった訳です。
そして、IT業界に働くようになりプログラムの事は少しはわかった私がマインドシーカーのプログラムをある程度理解できるようなってきました。
透視と予知の違い
マインドシーカーには「透視」「念力」「予知」の訓練ができるようになっている。
透視と予知はカードの種類を当てたり、次に光るランプを当てる訳だが、どちらもプレーヤーが回答を選択した後に答え合わせが行われるので同じような内容なのではないかと思われるが、「透視」ではプレーヤーが選択する前に乱数を発生させ、「予知」ではプレーヤーが選択させた後に乱数を発生させる違いがある。決定された未来を「見る」のか、決定していない不確定な未来を「見る」のかの違いがある。
そのくらいの違いなんだろうと私は思っていたんですが、これが違ったんです。
カードの透視では裏側を本当に描画した上で、さらにその上に表面を描画と重ね書きをして本当に透視させていたらしいんです。
と言っても画面に重ね描きで投影されるわけではないので視覚的にはカードの表面しか書かれていない訳ですが・・・
超能力者の念力は乱数を偏らせる理論
問題は念力だ。ボタンを押す事で成功と失敗が判定され、20回や10回なので試行回数の中で一定回数成功すれば合格となる。
しかし、乱数の判定で1/2を判定しているだけ・・・と言った感じがする。しいて言えばボタンが押されるまで乱数を連続発生させて、押されたタイミングで決定みたいな感じで、ユーザーの意思を介入する余地があるかなと思ったのだが、この考えが甘かった。
どうやら超能力者の念力はコンピューターの疑似乱数にも影響を及ぼし偏りを生むらしい。
おそるべし。その理論に基づくと念を込めてボタンを押す事で乱数が成功に偏るようだ。
脳波測定器まで構想していた・・・ガチな開発者たち
まぁ、このソフト完全にネタゲーだと思っていたら開発者たちはガチのガチで作っていたという・・・2004年にmixiで開発者がプレーヤーの質問に答えております。
ガチ中のガチであることがわかる内容です。
その中でも驚愕なのが脳波測定器も構想していたと。しかし、コスト的に見送ったという記述。
これ出てたら買ってました笑
ユリゲラーの超能力を強く感じた思い出
しかし、幼い私にはユリゲラーに関して不思議な記憶があるんですよね。
ユリゲラーが来日して特番を行っていたんですが、東京タワーから日本中に念を飛ばす実験をしたんですよね。紙に絵を描いて、描いた絵をテレパシーで日本中に送ると。
小学校低学年だった私は純粋に何か図形が頭に浮かんでくるのかなぁと目を閉じていました。目を閉じているので当然視界は真っ暗なんですが・・・突然、本当に突然光り輝く三角形が凄いスピードで迫って来て通り過ぎて行ったんです。実際に目を閉じていたので通り過ぎた訳では無いのでしょうが、本当に白く光り輝く線で描かれた三角形が遠くから迫って来て過ぎ去って行ったんです。
私は興奮して、その時一緒に見ていた姉や従妹に「三角!絶対三角!」と叫んでいました。
そしてユリゲラーの書いた図形も三角形だったんです。簡単に線で描いただけの。これには興奮しました。
この記憶があって若干超能力を信じていたのがあったのかもしれません。
そういう意味ではニュータイプと言う人の革新も信じています。
改めてやってみたんですが・・・連射パッドでボタン固定で最終試練突破しちゃいました。バイブレーションも念も何もなく・・・やはり運ゲーである事が証明されました笑
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