レトロゲームが起動しないときの最終兵器?接点復活剤の正しい使い方と注意点

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当ブログ、また本記事を見に来てくださっている方はきっとレトロゲームファンなのではないかと思います。

「久々に家にあるゲームを出して遊んでみるか!」「互換機買ったから遊んでみたいな!」と電源を入れたもののゲームが起動しない・・・

そんな人のために簡単ですが、対策をまとめてみました。

そもそも、なぜ古いカセットは読み込まなくなるのか

久しぶりに押入れから引っ張り出したファミコンやスーパーファミコン。「懐かしい!」と思って電源を入れたのに、画面が真っ暗……。何度カセットを差し直しても映らない。そんな経験、レトロゲーマーなら一度はあるはずです。

「壊れちゃったのかな?」と諦めるのはまだ早いです。実は、起動しない原因の9割は「端子の汚れ」と「接触不良」にあります。

長年放置されたカセットの端子(基板の金色の部分)には、空気中のホコリや湿気、そして昔遊んでいた頃に付着した手汗や皮脂汚れがびっしりとついています。さらに、金属部分は経年劣化で「酸化」や「硫化」を起こし、目に見えない膜が張ってしまうことがあります。これが電気を通さなくなり、読み込みエラーを引き起こすのです。

もちろん、基板自体の破損やハンダクラック(ハンダ割れ)といった物理的な故障も稀にありますが、まずは「徹底的な掃除」を試してみる価値は十分にあります。

接点復活剤とは何者か?できること/できないこと

そこで登場するのが、今回の主役「接点復活剤」です。ホームセンターや家電量販店で見かけたことがある方も多いでしょう。

接点復活剤の主な役割は以下の3つです。

  • 洗浄効果:端子に付着したカーボンや汚れを浮かせます。
  • 酸化膜の除去:金属表面の微細な酸化膜を取り除き、電気の通りを良くします。
  • 防錆・保護効果:薄い油膜を形成し、新たなサビや酸化を防ぎます。

よく「電気接点クリーナー」と混同されますが、クリーナーは「洗浄・脱脂」に特化しており、保護膜を残さず揮発するのが一般的です。一方、接点復活剤は「保護・潤滑」の成分が残るのが特徴です。

ここで重要なのは、「接点復活剤は魔法のスプレーではなく、あくまで掃除と組み合わせると効果を発揮する“仕上げ役”」だということです。ホコリまみれの状態で吹きかけても効果は薄く、むしろ汚れを固めてしまう恐れさえあります。

やってはいけない NG メンテ 3 選

正しい使い方の前に、絶対にやってはいけない「NG行為」を3つ紹介します。良かれと思ってやっていたことが、実はトドメを刺しているかもしれません。

NG1 カセットフーフー

昭和の少年たちが全員やっていた「カセットの端子に息を吹きかける」行為。これは最悪のメンテナンスです。

息に含まれる水分(唾液)が端子に付着すると、金属のサビ(腐食)を一気に加速させます。その場では湿気で一時的に通電が良くなって起動するかもしれませんが、長期的には端子をボロボロにし、寿命を縮める行為です。絶対にやめましょう。

NG2 KURE 5-56 をなんでも吹きかける

「動きが悪いならKURE 5-56(赤缶)をかければいい」と思っていませんか? 自転車のチェーンや錆びたネジには最強の味方ですが、レトロゲームのカセットにはNGです。

一般的なKURE 5-56に含まれる溶剤は、プラスチックやゴムを侵す(溶かす・割る)性質があります。ファミコンカセットのプラスチック筐体が割れたり、変色したりする危険性が高いのです。また、油分がいつまでも残り、ホコリを吸着してベトベトになる原因にもなります。

「レトロゲームには、プラスチックを傷めない接点専用スプレーを使うべき」と肝に銘じてください。

NG3 強力なパーツクリーナーで基板を丸洗い

自動車やバイク用の強力なパーツクリーナーも危険です。洗浄力が強すぎて、基板のコーティングを剥がしたり、プラスチックを溶かしたり、カセットのラベルシールを剥がしてしまうことがあります。プロが特定の溶剤を使うことはありますが、素人が安易に真似をするのはリスクが高すぎます。

ファミコンカセットを蘇らせる 3 ステップ

それでは、安全かつ確実にカセットを復活させる「正しい3ステップ」をご紹介します。

ステップ1 ホコリを落とす(ブラシ・エアダスター)

まずは乾いた状態でホコリを除去します。いきなり液体を使うと、ホコリが泥状になって端子の奥に入り込んでしまいます。

100円ショップで売っているような柔らかいブラシや、パソコン用のエアダスターを使って、端子部分の大きなホコリを吹き飛ばしましょう。

ステップ2 無水エタノールやクレンザー+綿棒で汚れ・酸化膜を落とす

次に、こびりついた汚れを落とします。ここで使うのが「無水エタノール」です。ドラッグストアで購入できます。

綿棒に無水エタノールをたっぷり染み込ませ、端子の金属部分(表と裏)をゴシゴシと拭きます。驚くほど綿棒が真っ黒になるはずです。これが接触不良の正体です。綿棒が汚れなくなるまで、何度か新しい綿棒に変えて繰り返しましょう。

もし、それでも汚れが落ちない(黒ずみが取れない)場合は、研磨剤入りの「クレンザー(ジフなど)」を極少量綿棒につけて、優しく磨くという裏技もあります。ただし、やりすぎると金メッキまで剥がしてしまうので、あくまで最終手段として軽く撫でる程度に留めてください。その後、必ず無水エタノールでクレンザー成分を完全に拭き取ってください。

ステップ3 接点復活剤で“仕上げ”をする

汚れが綺麗に落ちたら、いよいよ接点復活剤の出番です。ここでのポイントは「つけすぎないこと」です。

スプレーをカセットに直接「シューッ」と吹きかけるのはNGです。液が垂れて基板の奥に入り込んだり、プラスチックにかかったりするのを防ぐためです。

「綿棒に少量スプレーして染み込ませ、その綿棒で端子を薄く拭う」のが正解です。表面に薄い膜を作るイメージで十分です。ベタベタになるほど塗る必要はありません。

塗り終わったら、乾いた綿棒で軽く余分な液を拭き取り、数分乾かしてから本体に差し込んでみましょう。これで一発起動すれば成功です!

本体・コントローラー・その他の使い方

接点復活剤はカセット以外にも活躍します。

本体カートリッジスロットのメンテナンス

カセット側を綺麗にしても映らない場合、本体側のスロット(差し込み口)が汚れている可能性があります。しかし、本体の端子は奥まっていて綿棒が届きにくいですよね。

そんな時は、「要らないカセット」を使います。清掃用と割り切ったカセットの端子に無水エタノールや接点復活剤を塗布し、本体に何度か「抜き差し」を繰り返します。これを数回行い、汚れをカセット側に移して取るイメージです(※専用のクリーニングキットがあればそれがベストです)。

コントローラーのボタン・導電ゴムの接点

「ボタンの効きが悪い」「強く押さないと反応しない」という場合、コントローラーを分解(自己責任になりますが)し、基板の接点部分を無水エタノールで清掃すると直ることが多いです。ここにも接点復活剤を薄く塗ることで、反応が劇的に改善することがあります。

イヤホン・USB Type-C・リモコンにも応用できる

余った接点復活剤は、家中の家電に使えます。

  • イヤホンジャック:ガリガリとノイズが入る時、プラグを清掃して薄く塗る。
  • スマホの充電端子(USB Type-C / Lightning):充電が途切れる時、ホコリを取った後にごく少量を塗布(※直接噴射は厳禁!)。
  • テレビのリモコン:電池ボックスのバネが液漏れで錆びている時、清掃後に防錆として塗る。

一本持っておくと、レトロゲーム以外にも意外と出番が多い便利アイテムなんです。

レトロゲーマー向け おすすめ接点復活剤とメンテグッズ

最後に、安心して使えるおすすめアイテムを紹介します。

KURE 接点復活スプレー(No.1424)

定番中の定番。プラスチックにかかっても安心なタイプです。入手もしやすく、まずはこれがおすすめ。

KURE 接点復活スプレー(Amazon)
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呉工業 接点復活スプレー 220ml NO1424
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コロンバスサークル レトロゲーム復活剤

レトロゲーム専用に調整された製品。防錆効果が高く、安心して使えます。

コロンバスサークル(ゲームカセット用)レトロゲーム復活剤<30ml>(Amazon)

サンハヤト 接点復活王

オーディオファンにも愛用者が多い高性能タイプ。持続性が高いのが特徴。

サンハヤト接点洗浄&復活 便利セット(猿) CSS-102B(Amazon)

無水エタノール

掃除の基本。一本あるとシール剥がしや油汚れ落としにも使えて便利です。

健栄製薬 無水エタノールIP 400ml(掃除)(Amazon)
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ベビー綿棒

通常の綿棒よりも細いため、ファミコンの狭い端子部分にもフィットしやすく、掃除が捗ります。

 by Amazon ベビー綿棒 2way 160本x6個 (MamaBear)(Amazon)

それでもダメなときは?諦める前に確認したいポイント

ここまで徹底的に掃除しても起動しない場合、残念ながら「端子の汚れ」以外の原因が考えられます。

  • 基板の腐食・断線:内部の配線が切れている。
  • チップの故障:ROMチップ自体が死んでいる。
  • 本体側の故障:ACアダプタの劣化や、本体基板のコンデンサ抜けなど。

特に、別のカセットは動くのに特定の一本だけ動かない場合は、そのカセットの寿命かもしれません。「ここまでやってダメなら、基板修理のプロに依頼するか、中古で買い直す」という判断も必要です。無理にグリグリ差し込んだり叩いたりせず、潔く次の手を考えましょう。

おススメ商品

「まずはこれだけあればOK!基本セット」

KURE 接点復活スプレー

無水エタノール

綿棒(工業用)

「大切なコレクションにはこれ!専用・プロ仕様」

コロンバスサークル レトロゲーム復活剤

サンハヤト 接点復活王

「本体側の掃除も忘れずに」

スーパーお掃除カートリッジ

まとめ

接点復活剤は、正しく使えばレトロゲームライフを快適にする最強の味方です。

  • 「カセットフーフー」「KURE 5-56」は卒業する。
  • まずは無水エタノールで汚れを落とす。
  • 接点復活剤は綿棒で薄く塗る(仕上げ役)。

この3点を守って、押入れに眠っている名作たちを現代に蘇らせてあげてください。久しぶりに聞く起動音とタイトル画面は、何物にも代えがたい感動がありますよ!

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